半年前からチケットを取って楽しみにしていた、トスカに行ってきました♪
クリスティアン・ポーラック指揮
ルチア・メシュヴィッツ演出
モーツアルティアーデ管弦楽団
バーデン市劇場合唱団
で・・・・・ソリストらは、ダブルキャストでした。
掲示を見忘れて&オペラグラスを持っていくのを忘れて(学割なので3階席。でもステージど真ん中!)
顔まで見えず、・・・・誰が歌っていたのか分かりませんヽ(;´ω`)ノ
やっちゃいましたね!(苦笑)
ざっとあらすじ紹介。
ネタバレがありますが、オペラでネタバレも何もないと思いますので別に問題ないと思います。
トスカが喜劇だと思って観る人なんていないでしょ。
舞台は1800年の恐怖政治が行われているローマ。
ある日カヴァラドッシの旧友であり、政治犯として投獄されていたアンジェロッティが脱獄。
カヴァラドッシに助けを求めてくる。
そんな時にやってきたのがカヴァラドッシの恋人、トスカ。
歌姫トスカと画家であるカヴァラドッシはこよなく愛し合う・・・・ものの、
トスカはものすごく嫉妬深い性格で、常に不安でたまらない。
足跡と衣擦れを聞いたと、女がいたんでしょ、伯爵夫人なんでしょ、と詰め寄る。
警視総監スカルピアが追ってきて、トスカを罠にはめ、
カヴァラドッシの家に行くように勧める。
(そこでトスカ、ガヴァラドッシの家で彼とアンジェロッティを発見)
アンジェロッティの居場所を吐かせるため、カヴァラドッシはスカルピアの部下から拷問を受け、
トスカにカヴァラドッシの苦しむ声を聞かせ、トスカに言わせようとする。
トスカは耐え切れず居場所を言ってしまう。
その頃カヴァラドッシは拷問により気絶。
スカルピアはカヴァラドッシに死刑を宣告。
すがるトスカに対し、スカルピアはトスカの肉体を要求。
そうすれば偽の処刑にしてやると言う。
トスカは「これでトスカの接吻よ!」とスカルピアを刺し殺す。
その頃アンジェロッティは自殺する。
トスカはカヴァラドッシに銃は空砲であることを伝えるが、その銃には弾が入っていた・・・・。
そして絶望したトスカは塔から飛び降りて自殺する。
・・・・・という、主要登場人物4人 トスカ、カラヴァドッシ、スカルピア、アンジェロッティ(まあ彼は第1幕の最初しか出てこないけど)が全員死ぬという、悲惨極まりない悲劇。
であるのと、劇中ナポレオンの勝利の知らせが入ったりで
政治劇でもあると思います。
アンジェロッティは「政治犯」という設定ですし。
あとはそれ意外にも、嫉妬の悲劇でもあると思うのです。
実際にスカルピアの台詞にイアーゴーはハンカチを使用した、毒よまわれ、というようなものがあって
明らかに『オセロー』を意識しています。
ハンカチの代わりに使われるのは、伯爵夫人の紋章が入った扇。
本当はこの扇は、アンジェロッティの妹である伯爵夫人が、アンジェロッティが女性に変装できるようにと女装用具一式、1幕の舞台となる教会に隠しておいたもののひとつ。
カヴァラドッシとアンジェロッティが逃げ出す時に一つだけ忘れたのが、この扇・・・・・。
なのですが、偶然それを見つけてしまったスカルピアによって、あの苺の刺しゅう模様の入ったハンカチに様変わりしてしまうわけです。
トスカに罪はないとはいえ、彼女の異常な嫉妬心が招いた結末であるとは言えるでしょう。
扇は、「カヴァラドッシがいたところに女の扇が!連れ込んだのね!!」と考えてもまぁ分かるけれど
なんせ彼女、恋人が描いていたマグダラのマリアの夫人に似た青い瞳にも嫉妬をし(笑)
自分の黒い瞳に書き換えろとまでいう人物ですから(笑)
それは愛情の裏返しでもあって、あまりにも激しすぎる愛情が悲劇を招く・・・・というスカルピアの言うとおりになってしまって。
まさかあんな「接吻」を受けるなんて、予想だにしていなかったでしょうけどね。
最後のトスカの身投げは、トスカ役がけがをしないようにと下にトランポリンを置いておいたら
トスカ飛び降りる → トランポリンでぽ~~ん → トスカ再び現れる(笑)
なんて笑えないことが起こったという逸話もありますが、
今回はトランポリンなんて使わず、まずトスカ飛び降りておりません。
トスカ役がさささと走り、見えなくなる・・・・という演出で、追いかけてきた兵士が下を覗きこむので
まあ、飛び降りたっていうのはわかるんだけど
ちょっと物足りないかな、ここ。
歌手たちで一番良かったのは、カヴァラドッシ役の人。その次はスカルピア役の人。
マイクなしでのあの声量。素晴らしいですね~。
タイトル・ロールのトスカはまあ普通かな、という感じでしたが、悪くはないかな。
日ごろ観ているのが超有名歌手ばかりだから(DVDとかで)というのが大きいでしょうね。
と言いつつも、全体的には満足です♪
ただ、オペラで退席・途中入場は厳禁だし、
カヴァラドッシ銃殺の直前で退席する人とかほんとやめようよ!ヽ( )`ε´( )ノ
一気に現実感が!!!
オペラのシーズンが始まるのは秋、というのもあるけれど
秋ってオペラ関係が色々ありますね~。
札幌のキタラというコンサートホールでは大体毎年300年近くの歴史を誇る、オーストリアの名門劇場(らしい)バーデン市劇場がやってきています。
去年は、ビゼーのカルメン。
私はどうもカルメンって原作もオペラも好きじゃないので、行きませんでしたが。
一昨年はプッチーニのラ・ボエーム。
これはものすごく行きたかったのですが、なんせ大学院入試があったので断念・・・・o(TωT )
で!来年はロッシーニのセヴィリアの理髪師が!!!
でもまた平日なのです~・・・。配属先が3月まで分からないのであれですが、
もし札幌勤務だったら、代休を取ってからチケット取ろうかと目論んでおります(*´∀`*)